50代・治療家・経営者
長年、治療家として現場に立ち、経営者としても走り続けてきました。根性論を軸に「我慢は当たり前」と心の揺れを抑え、成果を出すことを最優先にしてきました。
しかし、人生の折り返し地点を迎えた頃。大きなプロジェクトを成し遂げても、ふとした違和感が残るようになりました。
「なぜ、達成しても満たされないのだろう」 「なぜ、心のどこかが疼くのだろう」
そうした中で、自身がHSPのボーダー気質だと知り、Embraceのセッションと出会いました。
「やせ我慢」で得た充実感は、本物ではなかった
セッションを通してまず気づいたのは、 「どれだけ結果を出しても、心の奥が充たされていなければ本当の意味で満たされることはない」 という現実でした。
「有難う」より「スミマセン」が口ぐせ。 どこかで自分を責め続け、「もっと頑張らなければ」と、さらに自分を追い込む——。
その背景には、自分でも気づいていなかった思考のクセや、ネガティブな前提が根強くありました。
少しずつ変わる「思考」と「環境」
変わるには勇気がいります。それでも、 「もう、自分に嘘をつかない」 と決めて、セッションを継続していく中で、意識の変化が行動の変化へ、そして環境にも変化が起こり始めました。
・公益財団法人に提案していた事業計画が再始動し、週刊誌から取材依頼 ・専門学校での特別講義が決定 ・職能団体での業績表彰と講演会の開催へ
まるで、内面の変化に呼応するように、人生の次のフェーズが自然と開かれていくような感覚でした。
自己受容が、関係性を変える
これまで、スタッフには「自分が箔をつけてやらないと」と気負いがありました。でも今は、 「人には自分で成長していける力がある」 と信じられるようになり、職場の空気もピリピリした緊張から、前向きな活気へと変わりました。
そして何より、自分に対しても、 「こういう自分もいいじゃないか」 と認められるようになったことが、大きな転機だったと思います。
繊細さは、気づきの力。自分の本音に正直に生きたい
まさかこの年齢になって、「自分は繊細なのかもしれない」と気づくとは思っていませんでした。でも今は、その気質がもたらす深い気づきに、むしろ感謝しています。
同じように「強くなければ」「頑張らなければ」と思い込み、自分の繊細さに蓋をしている方がいたら、伝えたいです。
本音を見つめることで、人生は変わります。
そして今、自分らしく、楽しく、ワクワクする未来に向けて、静かに歩みを進めています。
── 本当に必要だったのは「がんばること」ではなく、「自分に還ること」だったのだと、今なら分かります。