外国人介護人材への教え方|医療的ケア講師が考える日本語・文化・安全

Embrace / 外国人介護人材への教え方

Medical Care Education in Japan

外国人介護人材への教え方
医療的ケア講師が考える日本語・文化・安全

伝わらない理由を、国籍だけで説明しない。

柴田恵美(Emi Shibata, MBA)|Medical Care Instructor / Nursing Educator

外国人介護人材へ何度説明しても、うまく伝わらない。「分かりました」と答えていたのに、演習になると手順が止まってしまう。どこまで日本語を分かりやすくすればよいのか、安全に関わる内容を省かずに、どう教えればよいのか迷う――。

この記事は、外国人介護人材を教える立場にある、介護福祉士実務者研修講師、医療的ケア講師、介護施設・事業所の教育担当者、介護主任、サービス提供責任者、管理者、施設長、そして外国人介護人材と一緒に働き、指導を任されている介護職・看護職の方へ向けて書いています。

外国人介護人材への教育で必要なのは、内容を簡単にすることではありません。どこで理解が止まっているのかを分けて確認し、必要な内容へ確実に到達できる伝え方へ変えることです。

この記事の結論|伝わらない理由を、国籍だけで説明しない

結論として、外国人介護人材への教育で大切なのは、国籍を理由に能力を判断することではありません。日常日本語、専門日本語、日本の制度、手順、文化、これまでの教育歴や介護経験など、どこで理解が止まっているかを分けて確認し、必要な内容は保ったまま、伝え方を調整することです。

安全な教育のためには、次の要素が必要になります。

  • 短く具体的な説明
  • 一度に一つの指示
  • 図や実演の活用
  • 本人の言葉や実演による理解確認
  • 手順の意味の説明
  • 観察・確認・報告・相談・連携の指導
  • 利用者の尊厳や意思への配慮

「外国人介護人材は学ぶ情報量が多いだけ」「外国人だから能力に差はない」といった単純な断定も、実際の指導には役立ちません。学びにくさには複数の要因があり、本人の背景や経験による個人差が大きいことを前提に、教え方を考える必要があります。

外国人介護人材への教育で起こりやすい5つの悩み

指導する立場が抱えやすい困りごとには、次のようなものがあります。外国籍の受講生全員に起こるわけではなく、個人差がある点に留意する必要があります。

  • 日常会話はできるのに、専門用語になると伝わらない場合がある
  • 「分かりました」と答えたのに、実演すると手順が止まる場合がある
  • 質問をしてもらえず、理解度を確認しにくい場合がある
  • 複数の手順を一度に伝えると、混乱する場合がある
  • 文化的背景や介助への価値観の違いに、指導者側が戸惑う場合がある

こうした困りごとは、すべてを本人の努力不足として扱うのではなく、「伝わらないのは、どの段階なのか」と分けて考えることで整理しやすくなります。

「伝わらない」を分けて考える視点

  • 言葉そのものが分からないのか
  • 専門用語の意味が分からないのか
  • 動作は分かるが、なぜ行うのかが分からないのか
  • 一度に多くの情報を受け取り、順番が混乱しているのか
  • 緊張によって、理解していることを表現できなくなっているのか
  • 質問や確認の仕方が分からないのか

外国人だから教えにくい、とは限らない

結論として、理解の速さや難しさは、国籍だけで決まるものではありません。指導の際には、次の観点を分けて確認すると、つまずいている場所を見つけやすくなります。

  • 母語
  • 日本語能力
  • 在日期間
  • これまでの教育歴
  • 介護・医療分野での経験
  • 緊張のしやすさ
  • 日本の研修で使われる指示表現への慣れ
  • 本人に合った学習方法

同じ国籍であっても、これらの条件は一人ひとり異なります。「外国人だから」と結論づけるのではなく、この人は今、どの要因でつまずいているのかを見ることが、指導の出発点になります。

日常日本語と、介護・医療の専門日本語は別の力

結論として、日常会話ができることと、専門用語を理解し、報告に使えることは同じではありません。これは外国籍の受講生に限らず、日本語を母語とする受講生にも共通します。

日常生活で使う日本語

  • 生活場面でのやり取り
  • 挨拶や簡単な会話
  • 日常的な依頼や返答

介護・医療で必要となる日本語

  • 喀痰吸引・経管栄養などの専門用語
  • 利用者の状態変化を表す言葉
  • 記録・申し送り・報告で使う表現
  • 安全確認や中止・連絡に関する指示

指導の場では、この専門日本語をさらに二つに分けて考えると整理しやすくなります。ひとつは、手順を理解するための日本語です。もうひとつは、観察したことを報告するための日本語です。

手順を理解する力と、状態を言葉で伝える力は、それぞれ確認し、段階的に教える必要があります。専門性を薄めたり、安全上必要な内容を省略したりするのではなく、必要な言葉へ到達できるように説明を補うことが重要です。

外国人介護人材へ伝わりやすくする7つの教え方

結論として、外国人介護人材へ伝わりやすくするには、内容を薄めるのではなく、一度に伝える情報を分けることが重要です。私が医療的ケア講師として演習で実践している工夫を、7つにまとめました。

01|One instruction at a time 一度に一つの指示を伝える

複数の動作をまとめて伝えると、どこから手をつければよいのか分からなくなる場合があります。一つの指示を伝え、理解や動作を確認してから次へ進みます。

言い換えの例 長い指示:「物品を準備して、利用者さんへ説明して、体位を整えてから始めてください」

分けた指示:「最初に、物品を確認します」
「次に、利用者さんへ説明します」
「ここまでできたら、声をかけてください」
02|Short, concrete language 短く具体的な言葉を使う

抽象的な表現や婉曲な言い回しは、解釈が分かれやすくなります。主語、動作、確認する内容を明確にし、短い文で伝えます。

03|Keep terminology, add explanation 専門用語を残し、意味を平易に補う

必要な専門用語そのものをなくすのではなく、正式な用語を示したうえで、その意味を平易な言葉で補います。記録、申し送り、試験などで使う言葉と、実際の意味を結びつけるためです。

04|Combine multiple formats 図・実演・写真など複数の方法を組み合わせる

言葉だけで説明せず、図、写真、実演、手順カードなどを組み合わせます。一つの方法では伝わりにくくても、別の提示方法によって理解につながることがあります。

05|Confirm understanding 本人の言葉や実演で理解を確認する

「分かりましたか」という質問だけでは、どこまで理解できているか判断しにくい場合があります。本人の言葉で説明してもらう、または実演してもらうことで、伝わった部分と、まだ曖昧な部分を確認します。

06|Separate errors from identity 間違いを人格ではなく、手順のどこで止まったかとして扱う

誤りを本人の能力や人柄の問題として扱うのではなく、「どの段階で理解や動作が止まったのか」として振り返ります。責める言葉ではなく、次に確認する点を具体的に伝えます。

07|Name progress and next steps できている点と、次に直す点を具体的に伝える

できていない点だけを並べるのではなく、できている点を具体的に伝えたうえで、次に修正する点を一つか二つに絞ります。

「分からないなら、もっと頑張って」ではなく、
どこで止まっているのかを一緒に探す。
それも、教育の一部だと思っています。

Teach-Backの考え方を、研修へどう参考にするか

「本人の言葉や実演で理解を確認する」方法は、Teach-Backの考え方を、教育現場での理解確認へ応用したものです。

Teach-Backは、医療従事者が患者や家族に伝えた健康情報について、相手自身の言葉で説明してもらい、理解できているかを確認するための方法です。[6]

外国人介護人材への医療的ケア研修での効果が、直接証明された方法として紹介しているわけではありません。私が教育現場で参考にしているのは、「説明した側が、伝わったかどうかを確かめる」という基本姿勢です。

  • 「分かりましたか」ではなく、「次に何をしますか」と尋ねる
  • 手順の理由を、本人の言葉で話してもらう
  • 実演してもらい、言葉と動作の両方で確認する

また、CDCのClear Communication Indexは、公衆向け情報を明確で理解しやすい形に設計・評価するための基準です。[7]これも医療的ケア研修の教授法そのものではありませんが、伝える内容を絞り、情報のまとまりを明確にする視点は、教材や説明を考える際の参考になります。

医療的ケア教育では、守破離をどう扱うか

私は看護学生へ基礎看護技術を教えていた頃から、「守破離」という考え方を、技術教育の補助線として大切にしてきました。

  • |定められた手順を忠実に学ぶ
  • |手順の意味を理解する
  • |利用者の状態を観察し、迷ったときに確認・報告・相談できるようになる
医療的ケアにおける守破離 医療的ケアにおける「離」は、制度、医師の指示、利用者ごとの計画、所属事業所の手順を離れて、自己流で実施することを意味しません。基本を守り、その意味を理解したうえで、利用者の状態を観察し、迷ったときに立ち止まって確認・報告・相談できる力を育てるための、教育上の考え方です。

医療安全は、手技だけでは教えられない

結論として、安全な医療的ケアには、手技の正確さだけでなく、観察・確認・報告・相談・連携を教える必要があります。

  • 利用者の状態を観察すること(Observation)
  • いつもと違うことを、観察した事実として伝えること
  • 分からないことをその場で確認すること
  • 迷ったときに相談すること
  • 医師・看護職・管理者等との連携体制に従うこと
  • 認められた範囲を超えて自己判断で対応しないこと

介護職員等による喀痰吸引等は、一定の研修・資格等の要件を満たした本人が、医師の指示や医療関係者との連携、登録事業者等の安全管理体制のもとで、認められた範囲を実施する制度です。[1][3][4]

実務者研修における医療的ケアの演習を修了したことだけで、直ちにすべての利用者へ喀痰吸引等を実施できるわけではありません。実際の実施には、本人の研修・認定状況、必要な実地研修、医師の指示、所属事業所の登録と安全管理体制など、所定の要件が関係します。[1][5]

関連記事|医療的ケアを安全に学ぶために 医療的ケア研修で緊張する介護職へ|観察・報告・連携の基本 喀痰吸引・経管栄養を安全に学ぶために必要な、制度上の留意点、観察、確認、報告、相談、連携の基本を、医療的ケア講師の立場から解説しています。

文化の違いは、決めつけずに確認する

言葉だけでなく、利用者との距離感、敬語や依頼表現、身体介助への考え方にも、個人差があります。ただし、これは「外国人は文化が違う」と一括りにできるものではありません。利用者にも、介護職にも、それぞれの背景と個人差があります。

また、利用者が介助者の性別について希望を持つことがあります。身体介助を受ける利用者が、羞恥心やプライバシーへの配慮から、特定の性別の介助者を希望する場合もあります。

これは介護職の国籍によって生じる問題ではありません。国籍を問わず、利用者の尊厳、意思、羞恥心、安心感に関わる希望として、本人の意思と現場の状況を確認しながら、丁寧に対応する必要があります。

教える側だけが背負わないために

外国人介護人材への教育を、善意のある一人の指導者だけに任せてしまうと、指導者自身が疲弊し、教えることへの自信を失う場合があります。

  • 一人の指導者だけで抱え込まず、複数人で分担する
  • 手順、用語、伝え方を職場内でできるだけ統一する
  • 分からないときに誰へ確認するかを明確にする
  • できていない点を、本人の努力不足だけで説明しない
  • 教育に必要な時間と支援体制を、組織として検討する
  • 安全に関わる懸念は、指導者個人ではなく管理者やチームで共有する

外国人介護人材への教育は、指導者一人の熱意だけに依存するものではありません。組織全体で支える仕組みがあってこそ、安全で持続可能な教育になります。

医療的ケア講師として、私が受講生から教えられること

ここからは、医療的ケア講師としての、私自身の経験です。

私が担当する演習では、母語に加えて日本語を学び、なかには英語も使いながら、複雑な手順を驚くほど手際よく身につけていく受講生に出会うことがあります。

母語以外の言葉で専門用語を理解し、細かな手順を学び、国家資格を目指す努力には、講師として敬意を抱いています。日本語を母語とする受講生にとっても難しい医療的ケアの演習へ、果敢に取り組む姿勢は、リスペクトに値すると感じています。

一方で、思うように進められない受講生もいます。その場合も、私は「外国人だから」ではなく、どこで理解や動作が止まっているのかを考えながら指導しています。手技の速さだけではなく、確認・報告・相談ができることを大切にしています。

「先生のおかげです」と言われるたびに

外国籍の受講生から、演習のあとに「先生のおかげです」と言われることがあります。そのたびに、私は少し気恥ずかしくなります。

看護教育に17年間携わってきましたが、日本人の看護学生や受講生から、この言葉を直接かけられた経験は、おそらく数えるほどです。それが良い、悪いということではありません。世代や関係性によって、感謝の伝え方も異なるのだと思います。

「先生のおかげです」という表現が、日本語教育のなかでよく教えられる言葉なのか、それとも受講生自身が自然に選んでいる言葉なのか、私には分かりません。それでも、外国籍の受講生がごく自然にこの言葉を口にすることに、私は今でも少し驚きます。

「恐れ入ります。でも、それはあなたが努力されたからです」

私は、いつもそのように返します。

講師は、説明を工夫し、練習を支え、つまずいた場所を一緒に探すことができます。しかし、慣れない日本語で専門用語を理解し、何度も手を動かし、間違いを修正しながら技術を身につけていくのは、受講生本人です。

教える側の工夫は必要です。同時に、学びを自分の力へ変えるのは、最後はその人自身の努力です。「先生のおかげです」という言葉を受け取るたびに、私はその努力を、本人へ返したいと思っています。

私は、日本の介護のやり方を唯一の正解として押しつけたいわけではありません。それぞれの国や地域には、それぞれの文化とケアのかたちがあります。

それでも、日本で学んだ観察、確認、利用者の尊厳への配慮、安全を支えるチームワークを、母国へ戻ったときや、日本で働き続けるなかで、それぞれの現場に活かしてもらえたら、教育に携わる者として嬉しく思います。

教育とは、誰かを「できる人」にしてあげることではなく、その人が自分の力で身につけたものに、本人自身が気づけるよう支えることなのかもしれません。

教えるとは、相手を自分に合わせることではありません。相手がどこで立ち止まっているのかを理解し、その人に届く橋を架けることだと、私は考えています。

プロフェッショナルとは、感情がない人ではなく、感情があってもなお、自分の行動を選び続ける人。この考えは、看護教育でも、外国人介護人材を含む医療的ケア教育でも、変わりません。

まとめ|明日から実行できる5つの視点

  • 国籍ではなく、理解が止まっている場所を見る
  • 内容を省くのではなく、伝え方を分ける
  • 本人の言葉や実演で理解を確認する
  • 手技だけでなく、観察・報告・相談・連携を教える
  • 教育担当者一人で抱え込まず、組織で支える

外国人介護人材への教育は、内容を薄めることでも、指導者一人が頑張り続けることでもありません。目の前の受講生がどこで立ち止まっているのかを見極め、必要な内容へ到達できる伝え方を、組織として整えていくことです。

そして、受講生が努力によって身につけた力を、講師の成果にしてしまわず、本人へ返すことも、教育に携わる者の大切な役割だと考えています。

よくある質問(FAQ)

外国人介護人材へ説明しても伝わらないとき、どうすればよいですか?

まず、どこで理解が止まっているのかを分けて確認します。言葉が分からないのか、動作の意味が分からないのか、一度に多くの手順を伝えすぎているのか、緊張によって理解していることを表現できなくなっているのかによって、対応は異なります。内容を省略するのではなく、一度に伝える情報を分け、図や実演を組み合わせ、本人の言葉や実演で理解を確認する方法が役立つ場合があります。

日常会話ができるのに、専門用語を理解できないのはなぜですか?

日常会話としての日本語と、医療・介護分野の専門用語や記録・報告で使う言葉は、別の力だからです。専門用語には日常生活で使う機会の少ない語彙が多く、状態変化を正確に報告する表現も求められます。これは外国籍の受講生に限らず、日本語を母語とする受講生にも共通する難しさです。

「分かりました」と答えていても、本当に理解できているか確認する方法はありますか?

「分かりましたか」とだけ尋ねるのではなく、「次に何をしますか」と尋ねる、手順の理由を本人の言葉で話してもらう、実際に実演してもらうといった方法があります。これはTeach-Backの考え方を、教育現場での理解確認へ参考として応用したものです。

外国人介護人材への教育では、日本語をどこまで簡単にすべきですか?

必要な専門用語そのものをなくすのではなく、正式な用語を示したうえで、その意味を平易な言葉で補うことが大切です。専門用語をすべて別の表現に置き換えると、記録、申し送り、教材、試験などで使う正式な言葉とのつながりが分かりにくくなる場合があります。

Teach-Backは、外国人介護人材への研修で効果が証明されていますか?

AHRQが示すTeach-Backは、主に患者や家族が医療情報を理解できたかを確認するための方法です。外国人介護人材の医療的ケア研修への効果を直接示す資料として引用しているわけではありません。本記事では、説明した側が、相手の言葉や実演によって理解を確かめるという考え方を、教育上の理解確認へ参考として応用しています。

文化の違いは、どのように教えればよいですか?

「外国人は文化が違う」と一括りにせず、利用者と介護職の双方に個人差があることを前提に考えます。距離感、敬語や依頼表現、身体介助への考え方、介助者の性別への希望などは、国籍だけで判断せず、本人の意思と現場の状況を確認しながら丁寧に対応する必要があります。

外国人介護人材は、喀痰吸引や経管栄養を行えますか?

外国籍であることだけで、喀痰吸引等を実施できるかどうかが決まるものではありません。実際の実施には、本人の資格、研修・認定の状況、必要な実地研修、医師の指示、対象となる利用者、所属事業所の登録と安全管理体制、医療関係者との連携など、所定の要件が関係します。実務者研修における医療的ケアの演習を修了したことだけで、直ちにすべての利用者へ実施できるわけではありません。具体的な要件は、厚生労働省、自治体、研修機関、所属事業所の最新情報をご確認ください。

教育担当者一人で対応する必要がありますか?

一人の指導者だけで抱え込む必要はありません。手順や用語の伝え方を職場内で統一する、分からないときに確認する相手を明確にする、教育に必要な時間や支援体制を組織として検討するなど、教える側の負担を組織全体で分担することが、安全で持続可能な教育につながります。

English Summary

How to Teach International Care Workers in Japan: Language, Culture, and Patient Safety

This summary is written for care worker educators, including instructors in practical training courses for care worker certification, medical care instructors, training coordinators at care facilities, and managers who supervise international care workers.

A common concern among educators is that explanations do not seem to get through, even when a learner says that they understand. As a Medical Care Instructor in Japan, I teach practical medical care training, including sputum suction and enteral feeding, to care workers from diverse linguistic, cultural, and educational backgrounds.

Difficulty in learning should not be explained by nationality alone. Learners differ in their first language, Japanese proficiency, length of residence in Japan, previous education, care experience, familiarity with Japanese instructional language, nervousness, and preferred learning style.

Everyday conversational Japanese and professional Japanese used in medical and care settings are different skills. Effective teaching does not require educators to remove necessary technical terminology. Instead, educators can retain the correct terms, explain their meaning in plain language, give one instruction at a time, use diagrams and demonstrations, and ask learners to explain or demonstrate what they have understood.

This approach is informed by teach-back principles. AHRQ’s Teach-Back Method was developed primarily to confirm whether patients and family caregivers understand health information. It is not cited here as direct evidence of effectiveness in training international care workers. Instead, I apply the underlying principle that the person providing an explanation should confirm whether the message was actually understood.

Patient safety in medical care training depends on more than technical accuracy. Observation, reporting and communication, confirmation, consultation, and team collaboration are also essential. Authorization to perform procedures such as sputum suction or enteral feeding depends on legal, training, certification, physician-instruction, organizational-registration, and safety-management requirements, rather than nationality alone.

Cultural differences should also be approached without generalization. Residents and care workers both have individual preferences and backgrounds. For example, a resident may have a preference regarding the gender of the staff member providing personal care. Such wishes should be considered as matters of dignity, privacy, and personal choice, regardless of the care worker’s nationality.

International care worker education should not depend on the goodwill of one instructor. Standardizing terminology, clarifying who learners and instructors should consult, sharing safety concerns, and providing sufficient educational time are organizational responsibilities.

International learners sometimes tell me, “It is thanks to you, teacher.” I appreciate those words, but I usually reply, “Thank you, but it is because of your own effort.” Instructors can provide explanations and support, but learners themselves are the ones who study professional Japanese, repeat difficult procedures, correct mistakes, and turn learning into their own ability.

Education is not about making someone capable on their behalf. It is about helping learners recognize the skills they have developed through their own effort.

For a detailed explanation of medical care training, legal requirements, observation, reporting, and teamwork in Japan, please also read: Medical Care Training for Care Workers in Japan: Observation, Reporting, and Teamwork. The linked article is primarily written in Japanese and includes an English summary.

About Emi Shibata

Emi Shibata, MBA

Founder of Embrace / Nurse / Nursing Educator / Medical Care Instructor

  • 13 years of clinical nursing experience
  • 17 years of nursing education experience
  • Currently teaches Medical Care Training for care workers in Japan
  • Has experience supporting international learners and learners from diverse backgrounds
  • Focuses on patient safety, observation, reporting, communication, teamwork, and reflective learning

Professionalism is not about being emotionless.
It is about continuing to choose the right action even when emotions are present.

参考文献・公的資料

[1] 厚生労働省「福祉・介護 喀痰吸引等制度について」。制度概要、法令、登録、研修、喀痰吸引等の提供に関する公式資料。 全国共通制度
厚生労働省公式ページを見る 最終確認日:2026年8月3日
[2] 厚生労働省「外国人介護人材の受入れについて」。EPA、在留資格「介護」、技能実習、特定技能など、外国人介護人材の受入れ制度や学習支援情報を掲載。 全国共通制度
厚生労働省公式ページを見る 最終確認日:2026年8月3日
[3] e-Gov法令検索「社会福祉士及び介護福祉士法」(昭和62年法律第30号)。介護福祉士の資格・業務、喀痰吸引等に関する法的枠組み。 全国共通法令
e-Gov法令検索で確認する 最終確認日:2026年8月3日
[4] e-Gov法令検索「社会福祉士及び介護福祉士法施行規則」(昭和62年厚生省令第49号)。喀痰吸引等、登録、安全確保、医療関係者との連携等に関する省令。 全国共通法令
e-Gov法令検索で確認する 最終確認日:2026年8月3日
[5] 厚生労働省「喀痰吸引等研修」。研修課程、研修カリキュラム、実地研修等に関する公式資料。 全国共通制度
厚生労働省公式ページを見る 最終確認日:2026年8月3日
[6] Agency for Healthcare Research and Quality(AHRQ)“Use the Teach-Back Method: Tool 5.” 患者・家族が医療情報を理解できたかを、本人の言葉で確認する方法を解説。本記事では、外国人介護人材への研修効果の直接的根拠ではなく、理解確認の考え方の参考として引用。 米国政府機関資料・参考
AHRQ公式ページを見る 最終確認日:2026年8月3日
[7] Centers for Disease Control and Prevention(CDC)“Clear Communication Index User Guide.” 公衆向け情報を明確で理解しやすい形に設計・評価するための基準。本記事では、医療的ケア研修の直接的な教授法ではなく、説明・教材設計の参考として引用。 米国政府機関資料・参考
CDC公式ページを見る 最終確認日:2026年8月3日
本記事について
本記事は、著者が医療的ケア講師として教育現場で得た経験と、公的資料に基づいて、外国人介護人材を教える立場の方へ向けて、教え方、日本語・専門用語、文化的背景、観察、報告、相談、連携について解説するものです。特定の国籍、在留資格、制度利用者全体を評価・一般化するものではありません。

本記事は、個別の利用者に対する喀痰吸引・経管栄養等の実施可否、医学的判断、具体的な手技、緊急時対応を示すものではありません。実施にあたっては、関係法令、本人の資格・研修・認定状況、実地研修、医師の指示、対象者、所属事業所の登録と安全管理体制、医療関係者との連携、計画書・手順書に従ってください。

外国人介護人材の受入れ制度、在留資格、研修・認定要件は変更される可能性があります。実際の対応については、厚生労働省、出入国在留管理庁、自治体、研修機関、所属事業所が公表する最新情報をご確認ください。本記事は医療的助言または法的助言を目的とするものではありません。

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