Embraceという名前に込めたこと
自分で自分を抱きしめる。
支える人にも、支えられる人にも。
Embrace(エンブレイス)は、柴田恵美が主宰する、対話と学びの場です。看護・介護・教育など、人を支える仕事や役割を担う方と、仕事や人間関係の違和感を整理し、これからの選択を考えています。
この名前には、「自分で自分を抱きしめる」という願いを込めています。その原点には、支える人でも、支えられる人でもあった、私自身の経験があります。
支える人であり、
支えられる人だった
私は、人を支える立場にいながら、自分自身も、誰かの支えを求めてきました。
他の人より特別に扱われること。愛されていると感じられること。それが、自分の立ち位置を決めていた時期がありました。
苦しさが変わらないと、相手の支え方が足りないのだと思う。一方で、支える側に回ると、相手が変わらないのは、自分の支え方が悪いのだと思ってしまう。
「もっと支えてもらえたら」
「もっと上手に支えられたら」
立場は違っても、私はどちらでも、変われるかどうかを「支え方」に結びつけていました。自分の力も、相手の力も、その中で見えにくくなっていたのだと思います。
自分で自分を
抱きしめるまで
やがて、特別であることや、愛されている確かさを求め続けることに疲れ、私は自分から距離を置きました。そして、相手からも手が離れました。
それは、自分と向き合う転機になりました。けれど、すぐに前を向けたわけではありません。
「自分には価値がない」
そう感じて、闇に沈みました。空虚さを抱え、ジタバタともがきながら、少しずつ浮上していく。その中で、それでも生かされている意味を探していました。
支えてもらった温もりもありました。その後の苦しさもありました。その両方を通って、私はようやく、自分自身と向き合うようになりました。
誰かにどう扱われるかに、自分の価値を預けていたこと。支える側としても、相手の変化に、自分の価値を結びつけていたこと。どちらも、私自身の姿でした。
そんな自分を、自分で受けとめる。自分で自分を抱きしめられるようになったとき、私はやっと、自分の足で立てたと感じました。
Embraceは、その実感から生まれた名前です。
その経験から、
大切にしていること
私がたどった道は、私自身のものです。対話で大切にしたいのは、目の前の方が置かれている状況と、その方の意思。そのために、次の姿勢を大切にしています。
変化を、急がせない
相談者の変化を、私自身の支援者としての価値を測る物差しにしない。迷いや立ち止まる時間も含めて、いま何が必要なのかを一緒に確かめます。
気持ちと現実を、ともに見る
本人の気持ちに加えて、仕事量、役割、人間関係、時間や体力も整理します。自分で工夫できることと、周囲の協力や環境の見直しが必要なことを考えます。
本人が選ぶ余地を、大切にする
私の考える答えに導こうとせず、ご本人の希望と選択肢を言葉にします。何を引き受け、何を相談し、何を相手に委ねるかを、ご自身で考えられるよう支えます。
必要な支えも、一緒に考える
「自分で立つ」ことには、助けを求める選択も含まれます。いま必要な支えと、ご自身の経験や力の両方に目を向け、次にできることを整理します。
自分の可能性と、
相手の可能性を信じる
「自分で自分を抱きしめる」 その実感を、人との関わりの土台に。
私は、相手の可能性を信じることと、自分自身の可能性を信じることは、つながっていると考えています。自分にも、迷いながら考え、選び直していく力がある。その感覚が、相手にもその人の力と歩みがあると信じる土台になります。
自信を持てないときも、自分の気持ちを確かめ、必要な助けを借りながら、一つずつ選んでいく。対話では、その過程を大切にしたいと思っています。
信じてもらった経験が、その人自身を支える力になる。その連鎖が、その人らしく生きることを支え、支える側にとっても、自分のあり方を見つめる種になる。ここに、私が大切にしたいケアの原点があります。
AIが身近になり、支援の道具や形が変わっても、自分と相手の力や可能性を信じる姿勢を、私は大切にしていきたいと思っています。
この思いを、対話の時間へ
人のことは支えられるのに、自分のことになると分からなくなる。「私が何とかしなければ」と抱え込み、働き方や人との関わり方に迷う。Embraceでは、そうした仕事や日常の一場面からお話を伺います。
看護師として13年、看護教員として17年。医療的ケア講師としての活動と、MBAで学んだ人材育成・組織の視点を土台に、気持ちと現実の条件を整理し、次に選べる行動を一緒に考えます。
柴田恵美|Embrace主宰。看護・教育などの職務を通じた相談・対話経験は延べ4,000回以上。経歴の詳細はプロフィールに掲載しています。
支えるあなたにも、
支えられるあなたにも。
自分で自分を抱きしめる。
そこから、自分の足で。
EMBRACE
